インプラントの構造
インプラント体の構造というのは、一体化させた「1ピースタイプ」もありますもありますが、主力は「顎骨に埋めるフィクスチャー」、「被せ物の支台になるアバットメント」の2つから構成されています。また、インプラント体に人工歯冠、上部構造を装着する方法もあります。
装着物の固定については、ネジ、セメント、磁石などの種類があります。従って、インプラント治療といっても実際の構造体はかなり多種多様になっているのです。従って、強度、クッション性、耐久性などもいろいろと異なってきます。
治療の計画次第で、治療の結果も変わってくることになります。1ピースと2ピースの比較ですが、双方にメリットとデメリットが存在します。
1ピースは、パーツが少ない、手術が1回で済む、という理由から施術費用が安くなり、それがメリットでもあります。しかし、トラブルがあった場合は、顎骨からすべてを取り出さなければならない必要があります。これがデメリットです。
2ピースタイプはパーツ数が多く、費用が高くなります。しかし、トラブルがあった場合でも、埋め込まれたフィクスチャーを顎骨から取り外す可能性が少ないので、これは大きなメリットです。
術式においても1回法と2回法があります。ただし、多くの場合、フィクスチャー定着ということを考慮して2回法を選択する事が多くなっているようです。1回法は安価で即日仮歯を入れられるというメリットがあります。
いずれにしても、ある意味では天然歯と同様に顎の骨に固定されているので、入れ歯のような違和感はありませんし、固いものを噛めるようになります。
デメリットは、やはり長い治療期間でしょう。インプラント手術から最終的な被せ物をつけるまでに半年程度はかかってしまいます。更に費用は高いですから、よく確認してから決める必要があります。